Jリーグカップ:サッカールヴァンカップはなぜJ2、J3クラブが参加できるのか? 大会方式とルール

J League

Jリーグは普段のリーグ戦がメインとなりますが、それ以外にもリーグカップ戦というものがあります。それがルヴァンカップと呼ばれています。しかしこのカップ戦の方式やルール、さらには歴史などが知らない人向けに記事を作成しています。

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ルヴァンカップとは?

ルヴァンカップとはJリーグカップと呼ばれており、Jリーグに所属するプロクラブが王者を争うカップ戦となります。このカップ戦は普段のリーグ戦とは別枠として開催される仕組みとなっており、1992年からずっと続いている伝統のあるカップ戦となっています。優勝したチームにはJリーグカップとルヴァンカップが授与され、さらには翌夏に開催される、Jリーグカップ/コパ・スダメリカーナ王者決定戦の出場権を獲得します。

大会方式

20チームが4チーム5グループで「グループリーグ」を行い、勝ち上がったチームでトーナメントを行い、勝者を決めます。2024年からはJ2、J3のチームも参入します。2024年からは従来の方式とは異なり、1回戦からトーナメントとなります。以下の説明は2023年度までの概要になります。

グループステージ

J1の18チームとJ2の2チーム(前年度J1から降格したチーム)の20チームが4チームの5グループに分けられ、2回戦総当たりをしてグループ突破を狙います。各グループの2位のうち成績上位3チームの計8チームが次のステージに進出します。

プライムステージ

プライムステージはトーナメント戦となり準々決勝、準決勝に相当します。90分間の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分け。2試合の勝利数が多いチームが勝者となり、決勝戦へと進みます。

決勝戦

決勝戦は1発勝負となります。90分間の試合を行い、勝敗が決しない場合は30分間の延長戦、それでも決着しない場合はPK戦で決まります。決勝はニュースやSNSでも特集で取り上げられますし、日本代表に選出される選手もいます。日程がシーズンの佳境に行われるため、とても盛り上がります。

なぜYBCルヴァンカップはJ2やJ3のチームが出場する?

YBCルヴァンカップはJリーグのリーグ戦や天皇杯に比べると、どうしても優先度の低い大会となっています。また、基本的にJ1リーグのチームで優勝を争うため、グループリーグを行う際にグループステージを4グループ×4チームの構成にできないという裏があります。そこでJ2などの下部リーグに参戦してもらっているというのが実態です。

メディアで取り上げられる?海外メディアの特集はある?

残念ながらルヴァン杯はw杯の様な主要大会ではありませんので、メディアがコラムや特集を組むことは稀です。スポーツ速報としてSNSでは流れることはありますが、それ程の注目度はありません。代表選手や有名監督、五輪代表選手がいないと、予選リーグの試合などは、取り上げられること自体が稀。youtubeなどでダイジェスト動画を見て満足してしまうファンが多いです。野球やゴルフや格闘技などのコンテンツにも負けています。

Jリーグカップ/コパ・スダメリカーナ王者決定戦とは?

Jリーグカップ/コパ・スダメリカーナ王者決定戦はJリーグのルヴァンカップ王者と、南米サッカー連盟主催のコパ・スダメリカーナの王者が対戦する1発勝負の試合です。7~8月に開催され、優勝チームには賞金が3,000万円、準優勝チームには賞金が1,000万円がそれぞれ授与されることになっています。ちなみにこの大会は2020年~2023年まで大会の開催が見送られている状況になっています。

ルヴァンカップの歴史

ルヴァンカップというと、所詮はカップ戦、、と言うイメージを持つ方が強いかもしれません。しかし、歴史はそこそこ長いのです。

1992年

Jリーグカップ戦が創設されたのはJリーグが発足した1993年の1年前のことでした。当時は日本プロサッカーリーグが主催をして、名称がヤマザキナビスコカップと呼ばれました。これはスポンサーがヤマザキビスケット社だったからです。決勝戦は国立競技場で必ず開催される仕組みになっており、これは2013年まで続きました。2010年には通算入場者数が1,000万人を突破し、リーグカップというマイナーな位置づけにもかかわらず、観客がそこそこ見込める大会として周知されるようになりました。

ACLを意識

徐々にACLを意識した大会運営がされるようになり大会参加チームのうち、ACL本戦グループステージに出場するチームはグループステージを戦う仕組みとなり、グループリーグを突破したチームに加えてACL本戦グループステージに出場するチームを加えたチームで決勝トーナメントを戦うという方式に変わりました。これを功を奏したのか、2007年~2010年に浦和レッズ、ガンバ大阪とACLで優勝するチームも出てきました。

2016年

2016年からはいままでのヤマザキナビスコカップと言う名称が変わった大きな節目となりました。これはヤマザキナビスコが「ナビスコ」ブランドのライセンス契約を終了したことが大きな理由になります。これもあって名称が「ルヴァンカップ」となったのです。ルヴァンとはフランス語で発酵種を意味します。

2024年

2024年からはリーグの方式が変わります。いままでは前年度のJ1降格チームとJ1で戦われていた方式が、J2とJ3も参入して戦う方式になります。今まではグループリーグというものがありましたが、廃止となり、すべての試合がノックアウト方式のトーナメント戦となります。

ルヴァンカップの表彰

表彰としてこのカップ戦では以下の賞が該当者に授与される仕組みとなっています。

最優秀選手賞

基本的には優勝チームから決勝戦で最も印象に残る活躍をした選手が選ばれるもので、決勝戦後に発表され、記念トロフィーと賞金100万円が授与されます。

ニューヒーロー賞

1996年に創設された賞で、準決勝までの試合で最も活躍した21歳以下の選手を条件に、最も活躍した選手が選出されます。賞金50万円とクリスタルオーナメントが受賞者に贈呈されます。

ルヴァンカップの視聴方法

ルヴァンカップはJリーグの放映権を持っていない放送局で中継されることが多いです。サッカーの中継は毎年のように権利を持っている会社が変わりますので、こまめにチェックをしましょう。最新の情報は以下の記事で掲載していますので、参考程度に見てください。

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