ドイツブンデスリーガ:日本人選手はなぜ多いのか? 相性、Jリーグへの影響

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ブンデスリーガと言うと、日本人サッカーファンはとても馴染みが深いのではないでしょうか?ブンデスリーガは世界のトップリーグの一つに数えられており、とてもレベルの高いリーグとされているのですが、なぜ日本人選手が活躍できるのでしょうか?その理由を探っています。

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ブンデスリーガとは?

ブンデスリーガとは、1963年に創設されたドイツのプロサッカーリーグです。ドイツは他のサッカーリーグよりも制約がとても厳しいことで知られています。ブンデスリーガに属するには、ヨーロッパで最も厳しいと言われるドイツサッカー連盟のブンデスリーガ・ライセンス取得の条件を満たさないとリーグに参加できないという規定があるのです。これにより借金は許されず健全経営をしないとプロリーグに所属ができません。そのためイングランドのように無茶苦茶な投資はできないのです。

大会形式

ブンデスリーガは8月から5月にシーズンが開催されます。クラブチームは2回総当たり戦を行い勝ち点の最も多いチームが優勝になります。優勝クラブには優勝皿が与えられ、優勝クラブ、準優勝クラブ、3位のクラブはUEFAチャンピオンズリーグの出場権を得ることができます。また、シーズン最終順位の下位2クラブは2部に自動降格となります。最終順位16位のクラブは2部で3位のクラブとプレーオフを行います。

DFBポカールとは?

ドイツでは普段のリーグ戦のほかに、DFBポカールがあります。これはカップ戦で優勝クラブにはUEFAヨーロッパリーグの出場権を与えられます。各ラウンド共にノックアウト方式のトーナメント戦となり、90分で決着が付かない場合は前後半各15分の延長戦、延長戦でも決着が付かないとPK戦となります。アマチュアクラブも参加資格があります。

DFLスーパーカップとは?

DFLスーパーカップとはドイツのスーパーカップ戦になります。シーズンの開幕前にリーグ王者とDFBポカールの王者が戦います。大会の最多優勝クラブはバイエルンで圧倒的な優勝回数を誇っています。

ドイツの強豪クラブ

ブンデスリーガの強豪クラブはぶっちゃけバイエルンだけです。というのもブンデスリーガは有力選手が必ずバイエルンに強奪されてしまうことになり、いつもバイエルンだけが強化されてしまうという構図が完全に出来上がってしまっています。昨今のブンデスリーガは、どのチームがバイエルンを止めるのか、という様相になっています。しかしいつも優勝するのはバイエルンと言う冷めた展開になっており、リーグとしては全く持って良い兆候が見られません。それはヨーロッパカップ戦でも見られてきています。

チャンピオンズリーグで勝てない

UEFAチャンピオンズリーグの戦いぶりを見ているとバイエルンしかまともに他のリーグと戦えていません。バイエルンだけが強化されてしまっている構図になっているため、どうしてもバイエルン以外のチームは戦力維持ができず、ヨーロッパの舞台で勝つことが難しいです。ヨーロッパリーグではブンデスリーガは奮闘していますが、上位クラスが出てくるチャンピオンズリーグのほうでは歯が立たないです。

バイエルンも選手を取られる

そしてブンデスリーガのオールスターチームであるバイエルンも選手をレアルマドリードやバルセロナに引き抜かれる事態が頻発しています。バイエルンにいても国内では敵がいないため、選手からすれば歯ごたえがありません。そのため、1強リーグと言うのは負の連鎖を生みやすいです。

実力のある中堅クラブもある

ブンデスリーガには力のある中堅チームもあります。ハノーファー、シャルケ、ケルン、フランクフルトなどの中堅チームにはかなり力がありELでも勝ちあがる力を持っています。過去にはEL優勝と、結果を出しているチームもありますので評価が高いです。選手はこのリーグに挑戦していくことで、ステップアップが狙えます。UEFAランキングでは4位が定位置です。技術のある選手も多く、ニュースでもよく取り上げられます。

なぜ日本人選手はブンデスリーガに多いのか?

本題になりますが、ブンデスリーガで活躍する日本人選手はやたら多いと感じないでしょうか?なぜ日本人選手はブンデスリーガに多いのか?これを探ってみました。

Jリーグにいたドイツ人の影響

Jリーグにはもともとドイツ人選手の中でもトップレベルの選手がプレーしていました。具体的に言えば、ジェフ市原にいたリトバルスキーや、浦和レッズにいたブッフバルトがまさにこの代表例です。日本に精通したドイツ人がヨーロッパ移籍をする際にサポートをしてくれたという一面があるのです。たとえば浦和のブッフバルトが監督をしていた時代には長谷部誠がいました。当時ドイツに日本人が全然いなかった状況で長谷部選手がヴォルフスブルク移籍を決めたのはブッフバルトの存在が大きかったはずです。

転売ができる

これはお金の話になってしまうのですが、ブンデスリーガのクラブは安価で日本人選手を買い取り、少しでも活躍できればプレミアやリーガなどにワールドカップの時期に高値で売れると考えていた節があります。ある程度日本人選手が戦力になるとわかった2010年代以降は無名でも積極的に買い取るクラブがたくさんあります。クラブ経営もビジネスですから、日本人選手の売買で儲けたいという一面もあります。

Jリーグのレベルとブンデスリーガのレベルは近い

ドイツのクラブ関係者はJ1リーグのレベルをブンデスリーガに例えると2部リーグに相当すると答えていました。ドイツのスカウトはJ1リーグで活躍しているようなレベルであれば、戦術、テクニック、スピードもブンデスリーガでも活躍できると踏んでいたわけです。実際のところ、ブンデスリーガで活躍した日本人選手はJリーグで中核を担っていた選手が多いでしょう。ブンデスリーガは欧州UEFAランキング4位ということもあり、スペインのリーガやイングランドのプレミア、イタリアセリエAには劣りますが、ステップアップをするには最適のリーグです。

外国人枠の影響

外国人枠の影響もあります。プレミアリーグの場合はビザの問題がとても大きく、代表経験がないとそもそも移籍できないケースがとても多いのですが、煩わしい制約がブンデスにはありません。そのため、外国人として移籍する日本人にとってはブンデスリーガがとても都合がよいという実態があります。今は国際試合に出ている日本代表クラスであれば、レベル的にもかなり通用しますので出場できていますしゴールも決めています。。

バイエルン以外は戦力変動がある

上記でも説明した通り、ブンデスリーガはバイエルン1強状態です。バイエルンが有望な選手をすべて買いあさってしまうため、それ以外のクラブは常に主力を失うリスクを抱えています。戦力変動(戦力低下)のリスクが常にあるため、安価で獲得できる日本人選手に目を付けているという一面があります。日本人選手を獲得することで既存選手が抜けても穴埋めができるという計算をしているわけです。

香川真司の影響

ミスリンタートによってブンデスに招かれた話題であった香川真司がドルトムントで大当たりしました。ドイツのクラブが日本人選手獲得に積極的になれた一番の理由は香川選手が一番大きかったと言えるでしょう。香川選手以前にも長谷部選手や奥寺選手などがドイツでプレーした実績がありました。しかし当時の香川選手のインパクトは世界のサッカー市場に大きな衝撃を与えたことは間違いありません。この活躍によってドイツのクラブは日本人選手獲得により積極的になったのです。

ブンデスリーガを観戦しよう

ブンデスリーガは世界でもトップリーグの一つになります。そのためブンデスリーガの配信をしているサービスはたくさんありますので、ぜひ生中継を楽しんでください。

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